ダンデライオン的な

電車に乗って運良く席が空いていたので腰をかけて携帯をイジッていた


何駅か目のドアが開いた時携帯の画面に影が写り込んできた


ふと目をあげると


めちゃくちゃ太っている女性が目の前に立っていた


俺の中の「太っている女性ランキング」を咆哮のように突き破りトップに躍り出るそんな女性が目の前に立っていた


何人かの集団で電車に乗ってきた

小太り、小太り、ウルトラビックガールといった並びだ


そしてその駅で俺の隣の席が空いた、瞬間的にまずいと思った


本能が潰されることを感じ取ったのだ


死を覚悟したその時、小太りの女性が俺の隣の席に座った


俺はその時、本当の「緊張と緩和」を体感した


そして、あまりにも太っているから周りの人に気を使って座らないんだ、と思った




隣の人が降りたら普通に座ってきた



しかし意外と狭くなかった


リュックに綾小路翔のキーホルダーを付けていた